研究課題/領域番号 |
25670648
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大橋 俊孝 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50194262)
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研究分担者 |
西田 圭一郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80284058)
加来田 博貴 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80362961)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 軟骨 / プロテオグリカン / 蛍光 / X線造影剤 / 変形性関節症 |
研究概要 |
中小動物の関節軟骨病変の進行を鮮明に評価できるin vivo用蛍光・X線デュアルプローブの創出を目的として研究を行った。 まず、デュアルプローブ化の前に軟骨標的化ペプチドであるε-リジンオリゴマー(Ke4, Ke5)のX線造影能力を、ラット膝関節を用いたex vivo高解像度X線マイクロCTにより評価した。その結果、Ke4での関節軟骨部分の造影に成功した。さらに、OAモデル関節では、軟骨基質が減少していることを高解像度で画像化し、X線密度低下として数値化することができた。この結果は、X線造影にはε-リジンテトラマーで十分であることを示す。現在、蛍光・X線デュアルプローブの合成を継続している。 また、プロトタイプであるポリアルギニンペプチドによるMRI in vivoイメージングに成功し、Med Chem Commun誌に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ラット膝関節の関節軟骨のX線造影(ex vivo)に成功し、さらに変形性膝関節症モデルの関節軟骨の軟骨基質を高解像度に造影できた。これは、世界的にも類がない成果である。この結果に基づき、蛍光・X線デュアルプローブ化へのある程度の目途がたったことから、概ね順調と判断する。
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今後の研究の推進方策 |
X線造影により関節軟骨基質の減少の定量化・数値化できることを統計的に証明するため、変形性関節症モデル実施例を増やす予定である。さらに、蛍光・X線デュアルプローブin vivoイメージングを達成したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
投稿論文の投稿料(カラー印刷代)と別刷りの納品が年度内に行われなかったこと。蛍光・X線デュアルプローブ合成のスキーム変更等により、合成計画にずれが生じたため。 論文投稿・印刷費と合成費、謝金(データ整理)に充当する。
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