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2013 年度 実施状況報告書

循環血液中の悪性骨軟部肉腫細胞をターゲットにした新規予後・再発マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670649
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関岡山大学

研究代表者

町田 崇博  岡山大学, 大学病院, 医員 (50644382)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードCTC / テロメスキャン / 骨軟部肉腫
研究概要

悪性腫瘍細胞検出マーカーとして, hTERTプロモーターを有し, GFP遺伝子が組み込まれた遺伝子改変アデノウイルス(テロメスキャン;OBP-401)を用いて血中循環腫瘍細胞(CTCs: Circulating Tumor Cells)の検出を行った. 解析はオンコリスバイオファーマ社に依頼している。骨軟部肉腫患者22例(骨肉腫6例, 滑膜肉腫2例, 隆起性皮膚線維肉腫3例, 粘液線維肉腫4例, 高分化型脂肪肉腫2例, 粘液型脂肪肉腫1例, 混合型脂肪肉腫1例, 平滑筋肉腫1例, 横紋筋肉腫1例, 悪性抹消神経鞘腫1例)の血液を用いて解析を行った.患者から採取した血液10mlにテロメスキャンを感染させ, GFP蛍光発色が得られた細胞を更にCD45, Vimentin, DAPIで免疫染色を行い, 偽陽性細胞を排除した. 22例中11例(50%)でCTCが検出され, 骨肉腫3例, 隆起性皮膚線維肉腫2例,粘液線維肉腫3例, 平滑筋肉腫1例, 悪性抹消神経鞘腫1例であった. GFP陽性となった細胞は13273個あり、そのうちCTCとされた細胞は51個で、偽陽性率は99.62%であった。骨盤骨肉腫広範切除後, 術後化学療法行った1例ではCTCが5個検出されていたが, 4ヵ月後仙骨部に再発を生じた. しかしながら現時点で肺転移や再発率など予後との明らかな相関関係は認めていない.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

目標としていた症例数は達成した。CTCも50%の症例で認められたが、偽陽性率が高く問題が発生している。

今後の研究の推進方策

ファイバー改変型のGFP搭載アデノウイルス(F-35)を使用してCTCの検出を引き続き行い、偽陽性率の減少を図る。またCTC陽性症例と陰性症例のフォローアップを行い、肺転移や再発率など予後との相関に関する検討を行っていく。

次年度の研究費の使用計画

オンコリスバイオファーマ社がCTC検出費用の一部を負担していただいたため、予想使用金額より少なかった。
今後の追加症例におけるCTC検出費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 肉腫患者における血中循環腫瘍細胞(CTC)の検出と臨床経過との相関2014

    • 著者名/発表者名
      長谷井嬢、尾崎修平、山川泰明、町田崇博、国定俊之、浦田泰生、藤原俊義、尾﨑敏文
    • 学会等名
      第87回日本整形外科学会学術総会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      20140522-20140525
  • [学会発表] 肉腫患者におけるGFP搭載テロメラーゼ特異的制限増殖型アデノウイルス: OBP-401を用いた血中循環腫瘍細胞(CTC)の検出2013

    • 著者名/発表者名
      長谷井嬢、尾崎修平、山川泰明、町田崇博、国定俊之、浦田泰生、藤原俊義、尾﨑敏文
    • 学会等名
      第28回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      千葉・幕張メッセ
    • 年月日
      20131017-20131018

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公開日: 2015-05-28  

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