緑色蛍光を呈するテロメラーゼ依存増殖型アデノウイルス(OBP-401, OBP-1101)を用いた血中循環腫瘍細胞(CTC)検出が、骨軟部肉腫患者において有用な新規バイオマーカーとなるかを検討した。悪性骨軟部肉腫患者の55人に対してOBP-401では11/22例(50%)、OBP-1101では2/33(6%)でCTCが検出された。また5種類の骨軟部肉腫細胞株を用いてCTC実験モデルを作成し比較検討したところ、同等のCTC検出度を示した。CTCから腫瘍特異的な遺伝子変異を増幅させ、CTCとして検出された細胞が実際に腫瘍細胞かの確認を試みたが、技術的に困難であった。
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