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2013 年度 実施状況報告書

受容体欠損マウスを用いた関節リウマチにおけるpH感知性受容体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 25670657
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

桑原 敦志  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (90323344)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードpH感知性受容体 / 関節リウマチ
研究概要

pH感知性受容体であるGPR4をノックアウトしたマウス(n=8)とコントロールマウス(n=13)を用い、関節リウマチ同様の関節炎を惹起する実験を行った。両マウスに対して2回のinjectionを行い、関節リウマチ様の腫脹を発症してくる経過日数と関節腫脹スコアを記録した。経過日数の観察開始日に関しては、マウスに対する1回目のinjectionの21日後に、2回目のCII/CFAエマルジョン(Chick collagen typeII/Freund’s complete adjuvant)のinjectionを行い当日を0日とした。その後2-3日ごとに関節腫脹の程度をスコアにより評価し、1か月間観察を継続した。関節腫脹スコアは最高が4点としてあり、4本足の関節に同様な程度の関節炎が起こると考えられるが(4本の足がそれぞれ最高に腫れ上がると4X4=16点になる)経過日数の14日目から両マウスに少しずつ関節腫脹が認められたものの、19日目までのスコアは4点程度で腫脹は軽度にとどまり、その後31日目までスコアの変化は認めず、コントロール群とノックアウト群の関節腫脹に差は見られなかった。
関節腫脹がはっきり現れないと、実験が成立しないので、マウスの系統をC57BL/6系統からDBA1系統に変更し、関節炎に惹起を試みたところ、DBA1系統のマウスでは8-12の関節炎スコアが観察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

関節リウマチモデルマウスの作成に関して、ノックアウトマウスを含むマウスの種類によりCII/CFAエマルジョンに対する反応が違うように思える。
マウスの系統を変えて、関節炎発症までの反応時間を短くする必要がある。

今後の研究の推進方策

この実験はC57BL/6系統のマウスで行ったが、もともとC57BL/6よりDBA1系統の方が適していると言われているのであまり関節炎スコアがあがらなかった可能性がある。
予備的に行った実験では、DBA1系統のマウスでは8-12の関節炎スコアが観察された。
このため、今後はDBA1系統にバッククロスを行ったpH受容体遺伝子ノックアウトマウスで同様の実験を行いたい。

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公開日: 2015-05-28  

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