Bone morphogenetic protein (BMP)は、骨、軟骨等を主とした骨格組織の発生、維持、再生に重要な成長因子である。BMPの細胞内シグナルは、受容体によるリン酸化反応を介して核内へ伝達される。我々は、転写因子Smad1、Smad5、及びSmad9のリン酸化部位に変異を導入し、受容体被依存的に活性化されたSmad変異体を樹立した。Smad1とSmad5は同等の骨芽細胞分化誘導活性を示したが、Smad9の活性は低かった。Smad9の転写活性が他より低い原因は、リンカー構造の違いであり、そこに未同定のコリプレッサーが結合するためと予想された。
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