研究課題/領域番号 |
25670674
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
影山 京子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (80347468)
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研究分担者 |
佐和 貞治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10206013)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 炎症消退脂質 |
研究概要 |
ヨーロッパではヨーロッパ静脈経腸栄養学会を中心にERAS(Enhanced recovery after surgery)プロトコルが進行しており、エビデンスのある各種の管理方法を集学的に実施することで術後患者回復力強化を目指している。今回、我々は術前絶飲食による「飢餓状態」および患者の原疾患「癌細胞の存在」に、手術侵襲による「炎症」が加わった特殊な病態下においてこれらの生理活性脂質分子の負荷による炎症消退反応、さらに癌細胞の死滅にかかわるオートファジー誘導について、術後回復力に関わるメカニズムを解明したいと考えた。 初年度においては、マウスを用いた実験系において飢餓状態を作成することに、時間を費やした。 C57BL/6マウスを用いて、自由経口食事摂取量の1/4の食事を与えた群(飢餓群)と自由経口食事摂取したマウスを飼育し、一週間後の肝細胞の変化を観察した。具体的には、以下の項目を観察した。 ①肝細胞内mTOR activity(ELISA法)、mTORのリン酸化/Total(比)変化の定量(ウェスタンブロット法)②mTOR上流系である骨格筋および肝細胞内p53、Akt、MAPK、AMPK、IPMKのリン酸化/Total(比)変化の定量 (ウェスタンブロット法、フローサイト法)③mTOR下流系である骨格筋および肝細胞内LC3-2/1比, Beclin1発現の変化(ウェスタンブロット法)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験予定では、ω3脂肪酸入りの自由摂取を行った群(脂肪酸飽食群)を作成し、腹腔内浸出液に含まれる脂質解析を行う予定であった。しかし、飢餓の動物モデル作成に予定以上に時間を費やしたために、次年度に行う事となった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、脂肪酸飽食群をふくめてデータ解析を行い、飢餓により増加した肝細胞内のオートファジーの進行が、脂肪酸を摂取する事で抑制されることを証明したいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度においては、腹腔内浸出液に含まれる脂質解析のために、大学内の中央プロテオミクス研究室共用設備にあるイオントラップ型MS(Bruker Daltonics社、Esquire HCT)を用いて、LC-ESI-MS(n)分析を行いたいと考えている。 LC-ESI-MS(n)のランニングコスト費用、また、ウェスタンブロッティングおよびフローサイトメトリに使用する抗体、ELISA kitの購入費用に使用する。
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