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2014 年度 実績報告書

新しい酸素投与装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670677
研究機関福岡大学

研究代表者

原賀 勇壮  福岡大学, 医学部, 助教 (80330926)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード酸素 / 二酸化炭素 / マスク / 流体搬送法 / 在宅 / 周術期 / 感染 / 加温
研究実績の概要

「研究の目的」本研究の目的は、これまでになかった酸素投与装置を開発することである。出願した特許を元に、基礎研究から前臨床試験を進めることを目的とした。結果として、被搬送気体を、通常のマスクよりも単純な筒から放出する(噴流法)方法の方が、長距離搬送に優れ、さらには、二重の筒の内側から被搬送気体を放出し外側の筒から被搬送気体を逃がさないための気流を放出するエアカーテン法が、被搬送気体を長距離、安定して搬送できることを見出した。
「研究実施計画」では、当初、平成25年度に無風環境下で、種々の投与方法で、酸素を投与し、搬送距離毎に濃度を測定する予定だった。しかし、実施過程で高濃度酸素による火災の危険性が問題となったので、酸素の代わりに煙を用いて気流を可視化した実験に変更した。被搬送気体を単純な筒から放出する噴流法と、被搬送気体を渦輪状にし、飛ばして搬送する渦輪法とで、気体搬送距離の違いを見出した。1 L/分の放出では、噴流法では放出後5 cm程度の搬送距離で、煙は急速に拡散した。一方、渦輪法では75 cmの距離を煙が崩れず移動したので気体搬送方法の違いを非接触型酸素投与法として、利用できる可能性を見出したので、平成25年11月の臨床麻酔学会で発表した。計画の変更は平成25年度の実施状況報告書に反映させ、平成25年度後半と、平成26年度は、上述のエアカーテン法での被搬送気体の検討を行った。煙を用いた目視化による検討ののち、火災の対策のために、酸素でなく、二酸化炭素を用いて、搬送距離毎の二酸化炭素の濃度測定を行った。2, 4, 8, 10 L/分の種々の投与量のいずれにおいても、マスクよりも単純な筒、単純な筒よりも二重筒を使用したエアカーテン法の方が、CO2濃度を維持できる距離が長かった。渦輪法は、長距離輸送に優れていたが、空間移動中は濃度の濃淡が大きかったので評価対象外とした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ブドウ球菌塗布後の創面の経時的変化-創感染動物モデルを用いた研究-2014

    • 著者名/発表者名
      原賀 勇壮、自見至郎、仁田原慶一、大慈弥裕之、香取清、比嘉和夫
    • 雑誌名

      日本ペインクリニック学会誌

      巻: 21 ページ: 86-91

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] プランジャーの往復運動による使い捨て注射器内側の細菌汚染2014

    • 著者名/発表者名
      安部伸太郎、原賀勇壮、比嘉和夫、楠本剛、重松研二
    • 雑誌名

      日本ペインクリニック学会誌

      巻: 21 ページ: 506-510

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 非接触型気体搬送手法の医療への応用2014

    • 著者名/発表者名
      赤木富士雄、山口住夫、原賀勇壮、山浦健、比嘉和夫
    • 学会等名
      イノベーションジャパン
    • 発表場所
      東京ビックサイト
    • 年月日
      2014-09-11 – 2014-09-12
  • [学会発表] 非接触型気体搬送手法の医療への応用(非接触的酸素マスク、手術野の局所的な加温、加湿、感染予防の技術)2014

    • 著者名/発表者名
      赤木富士雄、山口住夫、原賀勇壮、山浦健、比嘉和夫
    • 学会等名
      西日本製造技術イノベーション
    • 発表場所
      北九州・西日本総合展示場
    • 年月日
      2014-06-18 – 2014-06-20

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公開日: 2016-06-01  

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