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2013 年度 実施状況報告書

腎組織幹細胞の誘導・分離に基づく腎再生研究基盤の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25670683
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関岡山大学

研究代表者

渡部 昌実  岡山大学, 大学病院, 准教授 (70444677)

研究分担者 野口 洋文  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), 移植・再生医療研究部, 研究員 (50378733)
賀来 春紀  岡山大学, 大学病院, 講師 (60346426)
杉本 盛人  岡山大学, 大学病院, 助教 (30613161)
植木 英雄  岡山大学, 医学部, 技術専門職員 (90537218)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード再生医学 / 腎臓 / 再生 / 幹細胞
研究概要

近年のES(胚性幹)・iPS(人工多能性幹)細胞の発見により、泌尿器科領域において腎臓再生に大きな期待が寄せられている。しかしながら腎機能を担う腎小体・尿細管の再生につながる腎組織幹細胞の樹立は未だ為されていない。本申請課題では、これらの分化万能性細胞を経ることなく、我々が独自に開発した2つの新技術:「逆行性幹細胞誘導法」および「組織特異的幹細胞分離法」に基づき腎組織幹細胞を誘導・分離する新手法を確立する為の研究を行っている。前者は、山中4因子により逆行性に誘導された幹細胞が、Epigenetic memory による各由来組織への分化志向性を有することに基づいている。また、後者は、組織幹細胞特異的に、強力に遺伝子発現を可能にする遺伝子発現技術に基づくものである。具体的には、正常腎臓由来の初代培養細胞(尿細管系と血管内皮系に分けて培養)に山中4因子(OCT3/4,SOX2,KLF4,C-MYC)を遺伝子導入して、直接的に尿細管系および血管内皮系幹細胞を誘導・分離する研究を行っている。これらの腎組織幹細胞の樹立過程において、前述の2つの独自技術が使用している。そして、幹細胞としての永久の自己複製能を50継代まで培養することにより確認すると同時に、腎組織幹細胞として必須の胎生期分化誘導因子と考えられるOsr1, Sall1, Six1, Six2, WT1, Pax2, Eya1等についても、発現マーカーとしての検証を加えている。現在までに、尿細管由来の腎組織幹細胞の候補株が複数株樹立された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の研究により、正常腎臓由来の尿細管細胞に山中4因子(OCT3/4,SOX2,KLF4,C-MYC)をトランスフェクションし、尿細管由来の腎組織幹細胞の候補株が複数株樹立されている。現在、これらの細胞株において、腎組織幹細胞のマーカーの発現解析を行っており、研究はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成25年度に誘導した尿細管系幹細胞における腎組織幹細胞のマーカーの発現解析を引き続き実施する。また、当該幹細胞のマウス生体内での腎分化能の検証を開始する予定である。

次年度の研究費の使用計画

物品を予定より安く購入できたため未使用額が生じた。
平成26年度支払い請求分に本年度未使用分をあてがい、引き続き研究計画に基づき有効に適正に使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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