男性不妊症診断法に関して、健常な精細管(直径300ミクロン程度)が精子を含む可能性は非健常な精細管(100ミクロン程度)のそれよりも高いため、周波数限界を超えてこの直径を計測する超音波装置の研究を行った。(1)太い線状物質から反射する超音波の周波数は細い線状物質のそれよりも低いことが本研究の原理である。この普遍性を明らかにするために3種のソフトマターを用いて、その普遍性を明らかにした。金属においては同様の性質は成り立たなかった。(2)実際の臨床応用を目指して、精子を含む精細管を判定するために、取得データの持つ元々の解像度を保持したまま睾丸内の精細管を可視化するための画像化法を研究した。
|