季節性のインフルエンザウイルスと比べて、2009年にパンデミックを起こしたインフルエンザウイルス(K4)は、妊娠マウスにおいて重症化を引き起こしている可能性が示唆された。 K4を感染させ、血液中でインフルエンザウイルスを検出したインフルエンザ感染重症化妊娠マウスでは、母体重の減少と胎児体重の減少が認められたが胎児数に違いは無かった。重症化した非妊娠感染マウスと比べて、重症化した妊娠感染マウスでは、妊娠を維持するために炎症を抑える制御系細胞と抗炎症性サイトカインの産生が誘導されている可能性が示唆された。
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