研究課題
平成25年度に引き続き上咽頭癌組織におけるEBV遺伝子産物とSATB1の発現について検討を行った。LMP1とSATB1の免疫組織学的検討によって、それらには中等度の相関性がある事が判明した。また、Sサンプル数を増やして検討したところATB1の発現が高いと転移率が高い事も判明した。EBV陽性の細胞においてLMP1発現が高くなるとSATB1の発現が高くなることが分かった。LMP1を導入した細胞を寒天培地におけるコロニー形成をみたところ、SATB1の発現が高いとより多数のコロニー形成を認めた。siRNAの導入によりそのコロニー形成は低下した。
2: おおむね順調に進展している
当初の予定通り、上咽頭癌においてSATB1の免疫染色を行う事ができた。またcell lineにおいてもSATB1の発現を調節する因子の検討についてウェスタンブロットやRT-PCRを用いて検討できた。
引き続き上咽頭癌細胞を使用し分子生物学的なメカニズムを解析する。上咽頭癌だけでなく頭頸部癌組織においてSATB1の発現を免疫組織学的に検討予定である。
物品費の一部の端数が残ってしまったため。
翌年度の物品費の一部として使用予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)
Biochem Biophys Res Commun
巻: 457 ページ: 295-299
10.1016/j.bbrc.2014.12.103.
J Virol
巻: 89 ページ: 2684-2697
10.1128/JVI.03189-14.