研究課題
平成26年度に引き続き上咽頭癌組織におけるEBV遺伝子産物とSTAB1の発現解析について検討を継続した。LMP1とSATB1の免疫組織学的検討から、SATB1の発現が高いと高転移性となることがわかった。EBV陽性細胞を用いた実験では、LMP1発現が高いとSATB1の発現が高くなることも判明した。LMP1を導入した細胞はSATB1の発現が高くなり、多数のコロニーを形成することがわかった。またSATB1のsiRNAによって、SATB1の機能を抑制するとこれらのコロニー形成能は低下した。また、今年度はSATB1の下流にある分子についても検討を行った。検討の中でいくつかの分子が高く発現しており、LMP1による高転移性に関与しているのではないかということが推察された。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件)
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