糖尿病モデルであるdb/dbマウスを用いてメタボリックシンドロームがおよぼす涙液機能への変化を検討した。糖尿病モデルとしてdb/dbマウスを使用し体重および涙液量を測定した。涙液機能の検査はマウスを無麻酔で補綴後、綿糸を眼瞼下部に挿入し30秒間の涙液測定を行った。左右の涙液貯留量を測定し、涙液量とした。経時的に体重および涙液を測定した結果、db/dbマウスの体重はdb/mマウスと比べて高値を示した。db/dbマウスの涙液分泌量はdb/mマウスと比べて有意に低値を示した。血液生化学的検査の結果血糖値が有意に高値を示した。以上から涙液機能低下にはエネルギー代謝が変化していることが明らかとなった。
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