研究課題
非ヒト霊長類における眼疾患モデル動物の作成のために、カニクイザル受精卵へのCRISPR/Cas9 システムを用いたゲノム編集技術を検討した。既報に従って、ホルモン剤を雌ザルに投与し、成熟卵子を回収した。また、精子は採取した射出精液を洗浄し、回収した。成熟卵子の細胞質中に精子を直接注入する顕微授精法を実施し、雄雌前核を持つ受精卵を作出した。この前核に目的の眼疾患原因遺伝子を誘導するように構築したCRISPR/Cas9 発現ベクターを注入した。ベクター注入受精卵は10%FBS 加 CMRL-1066培養液とマウス胎児繊維芽細胞(MEF)の単層上で培養した。通常の顕微授精卵と同様に分裂が生じ、一部は発生を継続し、胚盤胞への発生が確認できた。これはベクターを注入しても受精卵は体外で発生を継続できることを示している。この胚盤胞からES細胞を樹立するために、胚盤胞の内部細胞塊部位摘出し、既報通りMEFの単層上で培養後、小さいながらも内部細胞塊由来と思われる細胞塊を形成した。また、胚移植には、正常な状態を示す初期分割胚を卵管に移植した。現在妊娠の成立を待っているところである。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件) 図書 (2件)
Documenta Ophthalmologica
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
Journal of Vision
Journal of Experimental Animals
Journal of Clinical Ophthalmology
巻: 8 ページ: 143-148
Molecular Vision
巻: 19 ページ: 2393-2406
巻: 7 ページ: 1703-1711
Nihon Ganka Gakkai Zasshi
巻: 117 ページ: 629-640
巻: 19 ページ: 1580-1590
Human Molecular Genetics
巻: 22 ページ: 3559-3567
あたらしい眼科
巻: 30 ページ: 1417-1418