研究課題
挑戦的萌芽研究
小児期に発症し蠕動不全のため機能的腸管不全をきたす疾患に、ヒルシュスプルング病とその類縁疾患がある。このうち、腸管神経節細胞僅少症(本症)は神経節細胞は存在するもののその数が少なく、腸管運動不全をきたす難病であり、現在唯一の根治術は小腸移植であるが、強い拒絶反応から本邦での実施は容易ではない。小腸移植に代わる新規治療法として我々は再生医療に注目した。脱落乳歯より抽出した細胞を投与することで、腸管の運動を改善させることができれば、この病気を治すことができる。現在われわれは動物倫理に則った上で行っている実験において本症モデル動物に対して腸管の運動の改善に成功した。
小児外科学分野