研究課題/領域番号 |
25670750
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
橋川 和信 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (90403237)
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研究分担者 |
野村 正 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (30529566)
高須 啓之 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40566022)
榊原 俊介 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50444592)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 顔面神経 / HN-1 / 神経再生 / 神経損傷 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、末梢神経や脳神経の損傷時に細胞体内において発現がup-regurateされるタンパク質のうち、特にHN-1タンパク質に注目し、脳神経損傷後の発現量のup-regurationを検出することで中枢神経系におけるミクロな解剖学的アトラスを作成することを目的としている。特に顔面神経核をモデルとし、各枝を個々に切断したのち、神経核内でのHN-1タンパク質のup-regurationされている領域を画像化および再構築することを目指している。昨年度までにHN-1タンパク質をコードするcDNAの断片をRT-PCRによりクローニングし、これをプラスミドに組み込むことまでを行った。本年度は、これを逆転写し、in situハイブリダイゼーション用のcRNAを作成し、Digoxigeninの系によりin situハイブリダイゼーションを行い、HN-1の検出を行うことを試みた。まず、正常ラット(なにも損傷させていない)での脳切片を作成し、in situハイブリダイゼーションを行ったところ、微弱なシグナルが一部において認められたが、左右差が認められず、ポジティブコントロールとはならなかった。次に片側の顔面神経本幹を切断したのち約5日で抜脳、in situハイブリダイゼーションを行ったところ、一部切片ではシグナルが検出された一方で、不安定な検出であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
in situハイブリダイゼーションの系は不安定ながらも立ち上がりつつあるため、当該評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
in situハイブリダイゼーションの実験系はまだ安定していないため、まずは系の安定を試みる。安定した時点で順次、神経の枝を切断し、mappingを行う予定である。同時に抗体の検索を行い、同様の実験を免疫組織学的に行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験動物を他の研究課題と共有したこと等により差額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
試薬購入や実験動物の購入、画像解析ソフトの購入などを行う。
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