研究課題
本研究課題では微細な(ミクロな)解剖学的描出を目的としている。これまでマクロ解剖学の進歩により様々な知見が得られてきたが、手術技術の発展に伴い、よりミクロなレベルにおいての知見(神経の走行、断面での構造、微細な血管構造など)が必要とされてきている。われわれは損傷末梢神経にup regurateされて発現するとされるHN-1タンパク質に着目し、その発現パターン解析を試みている。引き続きin situハイブリダイゼーションによる描出を試みているが、瀰漫性の染色パターンを認めた。一方で画像診断技術の進歩に伴い、微細な構造の描出や詳細な3次元描出が可能となった。CT(computed tomography)技術を駆使し、これまでの3次元的な画像評価に時間軸を加え、4次元で腓骨皮弁による下顎再建後の骨構造の変化や咀嚼における運動を描出することに成功した。これにより下顎再建後の患者においてより詳細な口腔機能の評価が出来るようになった。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
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