臨床的に重篤な症状を呈することがありながら、確立した治療方法の存在しない軟部組織の動静脈奇形に対する治療方法の開発の第一段階として、病巣局所の切除組織検体から病態の主座をなすと考えられる血管内皮細胞を単離する手法を開発した。広く一般に施行可能である酵素分散法を用いて、混在する線維芽細胞、間葉系細胞を効率的に除去し、機能的解析に十分な量の細胞数を確保する方法を確立した。今後は、症例、サンプルの蓄積を重ね、免疫不全動物に対する移植実験など、従来はサンプル準備が困難で行うことのできなかった解析を進めていく。
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