研究課題
好中球は、好中球細胞外捕捉(NETs)と呼ばれる網目状の捕捉構造を形成することにより、効率よく細菌を捕捉し分解除去する機能を有することが明らかにされてきている。非感染性炎症における好中球の役割については不明な点が多い。本研究では、心筋梗塞の病態においてNETsが生じ、それが心臓における死亡細胞の除去に関していること、NETsの際に放出されるプロテアーゼおよびその他の細胞内蛋白が炎症反応に関与する事を明らかにし、さらにNETsに関連する炎症反応が生体の合目的反応なのか、それとも病態の悪化因子として働いているものなのかを明らかにする。平成26年度は次の研究を行った。1. マウス心筋梗塞モデルの作製と血行動態・小動物用心エコーによる心機能評価、2. 病理組織の評価、3. 好中球・マクロファージ等の炎症細胞の心筋梗塞後1週間以内の動態、4. 好中球の放出するある酵素に対する遺伝子破壊マウスにおける心筋梗塞後の病理組織・細胞傷害作用に対する効果 を検討した。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)
Life Sci.
巻: 118 ページ: 248-54
10.1016/j.lfs.2014.02.024.
巻: 118 ページ: 288-96
10.1016/j.lfs.2014.01.007.
巻: 102 ページ: :98-104
10.1016/j.lfs.2014.03.018.