研究課題
育児休業による中断
2: おおむね順調に進展している
本研究は、シェーグレン症候群について、肥満という視点から発症メカニズムの解明を行っている。解析にはエストロゲン合成酵素であるアロマターゼを欠損したマウス(ArKOマウス)を用いている。このArKOマウスは加齢に伴い内臓脂肪が蓄積した肥満体を示す。またArKOマウスはシェーグレン症候群様の自己免疫疾患が自然発症する。これまでの解析結果より、ArKOマウスの脂肪組織には炎症促進に働くM1マクロファージの集簇が認められた。また唾液腺の炎症局所ではMCP1の発現が亢進していた。さらにアロマターゼ阻害剤をシェーグレン症候群のモデルマウスに投与すると、病態の増悪が認められた。現在の進捗状況は、ここまでの研究成果のとりまとめをおこなったところである。
ArKOマウスで得られた結果について多角的な検討を行うため、関節リウマチやⅠ型糖尿病などのモデルマウスを用い、シェーグレン症候群疾患モデルで得られた知見との共通点や相違点などを検討する。
育児休業による中断のため
疾患モデル動物の維持管理や解析に必要な試薬の購入に用いる。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 5件)
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