研究課題/領域番号 |
25670802
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
大野 純 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10152208)
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研究分担者 |
川口 稔 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10122780)
福島 忠男 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80084250)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / オートファジー / 癌幹細胞 / 自己複製能 / cancer sphere / LC3-II / STAT3 / ConA |
研究実績の概要 |
H26年度は、1)口腔扁平上皮癌(OSCC)へのConA刺激によるオートファジー誘導と2)OSCC細胞のcancer sphere形成に対するオートファジーの役割について検討した。1)ConA刺激によるOSCC細胞でのオートファジー誘導:(1)ConA刺激によりLC3-II発現が亢進し、細胞内にオートファゴゾームが形成されることが明らかとなった。(2)ConA刺激によるオートファジー誘導は、細胞内ROS蓄積によるAMPK活性の亢進→Bcl-2活性の抑制→Beclin-1亢進によるpathwayが考えられた。(3)オートファジー誘導OSCC細胞では、アポトーシス・マーカーの発現が亢進した。以上のことから、ConA刺激によるOSCC細胞でのオートファジー誘導は、抗腫瘍効果である可能性が示唆された。2)OSCC細胞での無血清培地によるcancer sphere-forming assayは、癌細胞内に少数含まれる幹細胞の機能である自己複製能を評価するassay法として知られている。sphere形成へのオートファジーの関与を検討した。(1)cancer sphereは、monolayer培養細胞よりもオートファジーが亢進する。LC3-IIの発現亢進により明らかにした。(2)cancer sphere形成は、薬剤阻害およびRNA silencingにより阻害された。(3)sphere形成に関与するオートファジーは、STAT3 に非依存的なpathwayによることが、STAT3発現を抑制したwestern blotting解析により明らかとなった。この結果は、癌幹細胞の自己複製能に関与するSTAT3は、monolayer癌細胞においてはオートファジーを誘導するが、cancer sphere形成に対しては非依存的であることが示唆された。
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