低濃度、0.1 mMのホウ素の培養骨芽細胞への影響を検討した。細胞の増殖・分化に関しては、マイクロアレイ、RT-PCRを使って検討し、確認した。次に、ホウ素の細胞膜への直接的な影響を証明するため、Caイオンの流入、排出に関与する、それぞれCaチャネル、 Na+/K+-ATPaseに対する作用をCa結合蛍光色素を使って蛍光強度を相対的に比較した。その結果、いづれの場合も、ホウ素を添加することによって特異的な抑制剤の作用を減弱させることが明らかとなった。したがって、ホウ素は細胞膜を安定化することが示唆された。
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