研究成果の概要 |
健常者を対象に撮影を含むPSGと小型機器による睡眠時ブラキシズム(SB)測定を終夜同時に行い,本装置の感度・特異度および正診率を算出した。その結果,SB低頻度以上を陽性とした場合,感度,特異度,正診率は1.00, 0.88, 0.93であり十分な信頼性を有していることが示された。 睡眠時覚醒(SA)とSB,随伴運動との関連を検討した結果,SBを伴う(SAwSB),SBを伴わないSA(SAw/oSB)での随伴運動の発生率は,SAwSBがSAw/oSBに比べ有意に多く,下肢体動の発症はSAwSBに有意に多かった。SBの発症には,睡眠時覚醒,下肢の動きや嚥下も何らかの関連がある可能性が考えられた。
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