頭頸部がんなどで実際の治療に用いられている小線源による組織内照射を発展させた、簡便かつ効率的なドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発を目的とし、ネオジム磁石およびナノ磁性複合分子を開発した。 ナノゲル-酸化鉄ハイブリッドにRhodamineでラベルした溶液を作成し、100 um x 100 um x 58 mmのマイクロ流路チップを使用し分子動態を検討したところ、ナノ粒子は流速の低い擬似血管では磁石に引き寄せられて凝集が起こるが、一度磁石付近に凝集したナノ粒子でも、そこに新たに比較的高速の流体が流れることによりナノ粒子は磁石付近から引き剥がされ、再び循環することが確認された。
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