研究成果の概要 |
本研究では、骨髄由来の血管内皮前駆細胞群(CD34陽性細胞群)と導管部幹細胞の増殖や腺房細胞分化に関わるmiRNAを生体内にデリバリーすることで、放射線性萎縮唾液腺に対する効果的な細胞治療法を開発することを企図した。実験は、まずCD34陽性細胞群のマウス唾液腺萎縮モデルへの投与効果の検討から開始したが、投与群において移植後4, 8, 12週のいずれの時期においても唾液分泌量の回復を認め、組織学的に血管新生の亢進と導管部幹細胞の活性化が認められた。現在、唾液腺上皮細胞の増殖分化に関わるmiRNAの併用投与の効果について、検討を行っているところである。
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