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2013 年度 実施状況報告書

ICGと近赤外線内視鏡を用いた小切開による低侵襲なセンチネルリンパ節生検の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25670865
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関横浜市立大学

研究代表者

藤内 祝  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50172127)

研究分担者 岩井 俊憲  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00468191)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード口腔癌 / N0 / センチネルリンパ節 / 低侵襲手術 / 内視鏡 / インドシアニングリーン
研究概要

口腔癌N0症例における後発頸部リンパ節転移(20~40%の頻度)は予後因子となり,その制御が極めて重要である.予防的頸部郭清術は手術侵襲が大きいため,近年センチネルリンパ節生検が口腔癌にも導入されてきたが,RI法を用いたセンチネルリンパ節生検では放射線被爆や大きな皮膚切開といった問題があった.これらを改善するために,われわれはインドシアニングリーンを用いた低侵襲なセンチネルリンパ節生検を開発してきたが,本法を普及させるにはまだいくつかの課題が残されている.本研究の目的は口腔癌N0症例における頸部リンパ流路をRIを用いずに確実に同定すること,およびインドシアニングリーンと近赤外線カメラ内蔵内視鏡を用いた小切開による低侵襲なセンチネルリンパ節生検を確立することである.RIを用いないセンチネルリンパ節の同定法として3D CT lymphograhyを行った.舌癌N0症例を対象として,舌癌周囲4か所に各0.5ml(計2ml)の造影剤を局注した後,64列マルチディテクターCTで1mmスライスにてCT lymphographyを撮影した.画像はaxialとcoronalをまず作製し,その後再構築することで原発巣から流出するリンパ管(輸入リンパ管)とセンチネルリンパ節を3次元的に描出した.造影剤の流れの良い症例では輸入リンパ管が描出できたが,多くの症例ではセンチネルリンパ節のみが描出可能であった.また,1つの小切開からアプローチする低侵襲なセンチネルリンパ節生検を可能とするための近赤外線カメラ内蔵の内視鏡の開発に現在取り組んでいるが,本年度内にはまだプロトタイプの完成には至っていない.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

近赤外線カメラ内蔵の内視鏡の開発に現在取り組んでいるが,本年度内にはまだ内視鏡のプロトタイプの完成には至っていないため.

今後の研究の推進方策

近赤外線カメラ内蔵の内視鏡をできるだけ早期に開発し,低侵襲なセンチネルリンパ節生研の開発を行っていく.

次年度の研究費の使用計画

近赤外線カメラ内蔵の内視鏡の開発が遅れているため,次年度にへの繰り越しが生じた.
近赤外線カメラ内蔵の内視鏡の開発に取り組み,プロトタイプの完成を目指す.

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公開日: 2015-05-28  

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