研究課題
1.基盤研究(A)一般「口腔先天異常疾患関連遺伝子解析研究-遺伝子バンキング拠点形成-」(20249092)の連携施設に協力を求め、口唇口蓋裂発生数と披裂パターンを用いた家系内発現の家系内発現の疫学調査を行った。2.口蓋裂患者の家系調査を国際口唇口蓋裂協会(91カ国2444名)の会員に対し依頼し、ロシア、ドイツ、フィンランド、メキシコ、サウジアラビア、シンガポールよりデータを入手した。3.第55回日本先天異常学会にて研究成果を発表した。4.1985年から2012年までに愛知学院大学歯学部附属病院を受診した口唇口蓋裂患者4209名を本研究で調査したその結果、粘膜下口蓋裂と診断された172名を対象とした。粘膜下口蓋裂の診断基準は,Calnanの3徴(口蓋垂裂,硬口蓋後端の骨欠損,軟口蓋正中部の筋層離開)をすべて認めるものを粘膜下口蓋裂とした。カルテ調査にて粘膜下口蓋裂の発生頻度,性差,先天性合併症,家族歴について調査を行い、結果は口唇口蓋裂患者の中で粘膜下口蓋裂と診断された患者は4.09%であった。男女比は男性が92名(53.5%),女性が80名(46.5%)であった。また,家族内発生率は7.6%であった。先天性合併症を有している患者は12.8%で,その内訳は22q11.2欠失症候群(velo-cardio-facial Syndrome:以下VCFSと略す)が9例,歌舞伎メーキャップ症候群が2例,第一第二鰓弓症候群が1例,その他10例を認めた。
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愛知学院大学歯学会誌
巻: 54(2) ページ: inpress