研究課題
唾液腺がんおよび健常部唾液組織を100例以上搭載した高密度組織マイクロアレイを作製した。国立がん研究センター研究所で開発されたインハウス画像解析ソフトウエアのアルゴリズムの調整と唾液腺上皮由来のがん部を切り分けるサイトケラチン抗体を選定し、腫瘍部分に含まれる抗原量を測定する方法を開発した。唾液腺がん組織マイクロアレイに対する臨床情報データベースを作成し、分子標的のプロファイルを行った。アクチン結合タンパク質でアクチニン4をコードする遺伝子ACTN4が染色体上でコピー数が増加している症例は、ノーマルコピー数の症例に比べて統計学的な有意差をもって、全生存期間が短かった。Cox比例ハザードモデルによる死亡に対するハザード比では、コピー数増加は唾液腺がんの独立した予後因子として抽出でき、悪性度を評価する組織学的グレードと比較しても遜色がなかった。唾液腺がんにおけるACTN4の遺伝子コピー数の増加とタンパク質発現の増加は、統計学的な相関関係が確認され、遺伝子コピー数の増加によりタンパク質発現が増強し、転移形質を獲得することを裏付けた。唾液腺がん組織マイクロアレイを用いて、現在他がん種で臨床応用されている分子標的を免疫染色し、予後を厳密に予測できるアルゴリズムを確立した。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 10件)
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