研究課題
補完SNPsの解析本申請課題ではDigiTag2法、Taqman法によるタイピングを採用した。SNPs(一塩基多型)のタイピングを精度、再現性を維持しながら可及的に低コストで実施することが重要である。DigiTag2法(Anal Biochem, 2007)は疾患感受性候補領域における絞り込みに必要と考えられる数十から数百種類のSNPsを同時にタイピングする方法として実用化されている。ハイスループットであるTaqman法もSNPタイピングにおいて併用した。HapMap data(http://hapmap.ncbi.nlm.nih.gov/)からの350万アッセイが既成として用意されているため目的とするSNPsの解析が簡便に実施できた。研究成果変形性関節症は関節軟骨ならびに軟骨下骨に及ぶ退行性病変である。これまで顎関節における変形性関節症の遺伝因子に関する報告は極めて少ない。日本人罹患者86名非罹患者143名、韓国人罹患者39名、非罹患者178名を対象とした。顎関節における変形性関節症の罹患の有無はパノラマX線写真により診断した。各個人の遺伝子型はイルミナOmniExpressを用いて決定した。日本人と韓国人は個別に患者対照関連解析を行い、両者の結果をメタ解析で統合し、p-valueを算出した。関連解析の結果、これまで関連が報告されていない新規の3遺伝子座位が同定された。これまでに顎関節変形性関節症に対するゲノムワイド関連解析の報告はなく、原因遺伝子の同定は病態の理解に寄与することができる。
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