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2014 年度 実績報告書

3次元リアルタイム培養システムによる歯周病とNASH関連機序のイメージング解析

研究課題

研究課題/領域番号 25670895
研究機関長崎大学

研究代表者

齋藤 俊行  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (10170515)

研究分担者 古堅 麗子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (90253674)
林田 秀明  長崎大学, 大学病院(歯学系), 講師 (20238140)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード歯周病 / 3次元培養
研究実績の概要

歯周病が全身に及ぼす影響について、我々は歯周病が肝臓の脂肪化に炎症、線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎(Non-Alcoholic steato-hepatitis (NASH)を引き起こしている可能性を疫学調査にて発表している。NASHの発症については、肥満などによる脂肪肝の状態である1st Hitに、エンドトキシン(LPS)や様々なサイトカイン刺激による2nd HitによりNASHに進行し、さらに血管における継続的な炎症とあわさって肝硬変、肝癌へ進行するといわれている。(Two hit story)NASH患者の歯周病菌保有率が健康な人と比べて約3.9倍もの高率で、歯周病のあるNASH患者10人に歯周治療を行うと3カ月後に肝機能の数値がほぼ正常になったとの報告もあることから、歯周病はNASHの2nd Hit に関与している可能性がり、本研究では2nd hitに関わる因子としての歯周病による影響を詳細に解析することを目的とする。
NASHの発症や病態の進行において、肥満と関連が深く歯周病によりその産生が確認されているTNF-αは炎症による肝障害やインスリン抵抗性の発現に重要であり、TGF-βは肝線維化に深く関与している。我々はヒト肝細胞株であるHepG2細胞に歯周病原菌由来LPSを加えることで、TGF-βを産生することを確認した。これら炎症性サイトカインに加え、本研究では接着因子の1つであるICAM-1や発がんとも関連するMMP-9産生を確認しており、炎症と血栓形成に与える影響を動態的に明らかにしつつある。本研究では、現在、3D培養の条件を整えており、血管内皮細胞と好中球や単球との相互作用および肝細胞との相互作用を共培養システムにて解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Porphyromonas gingivalis LPS刺激によるヒト単球系細胞におけるPentraxin3産生について2014

    • 著者名/発表者名
      古堅 麗子、林田 秀明、斉藤 俊行
    • 学会等名
      第63回日本口腔衛生学会・総会
    • 発表場所
      熊本市民会館崇城大学ホール(熊本)
    • 年月日
      2014-05-29 – 2014-05-31

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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