研究課題/領域番号 |
25670903
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮島 直子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (60229854)
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研究分担者 |
塚本 美奈 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (30608500)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 現状分析 / ネットワーク作り |
研究概要 |
本研究プログラム案を作成するため看護師を対象とした既存の予防的ストレスマネジメント・プログラムの収集と検討をおこなった。 対象とした先行研究は看護師の職業性ストレスとストレスマネジメントに関する最大限入手可能な範囲とし、原著論文のみならず会議録なども含めた。文献検索により約150編の論文がヒットした。その中から下記の基準で本研究の参考文献15編を選定し、研究方法とプログラムの内容、プログラムの効果について検討した。1)研究対象は、日本で働いている日本人看護師である。2)研究目的は、看護師のストレスを低減させること、または、そのためのプログラムや介入の評価である。3)研究の種別は、介入研究である。4)介入方法は、再現可能な記述となっている。5)評価指標としてストレス状態(尺度)を用いている。6)論文の種類は原著論文と会議録を含める。なお、使用した検索ソフトは、MEDLINE、CINAHL、医学中央雑誌、PsycInfo、CiNiiであり、加えて手動検索も行った。 介入タイプとプログラムの内容では、対面式のプログラムが、全体の67%を占め、非対面式プログラムでは、web上のプログラム2件、ストレスの自己採点を用いたものが1件であった。介入回数は、単回が最も多く40%を占め、最多は10回であった。プログラムの内容は、ストレスに関する教育、認知行動療法に関連した内容、リラクセーション、複数の要素を含んだ研修やグル―プワークなどであった。多くの研究では、プログラムへの参加者は限定され少数であるという特徴が認められた。研究方法として、ランダム化比較試験または対照群を設定した研究が少なく、研究結果からプログラム自体の効果を明確に判定することが課題となっている。今後、看護師の特徴を活かし、個人差を考慮したプログラムの開発とプログラム効果の測定が求められており、本研究の検討材料を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度は、プログラム案の作成とそのプログラムを組み込んだホーム頁の立上げを予定していたが、先行研究の文献収集とその検討に予定以上の時間がかかったため、スケジュールを修正し、本研究の要となるプログラム案の作成を次年度も継続することとした。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の1年目の達成度としては、やや遅れているが、研究計画の後半はスケジュールに余裕を持たせていたため、ほぼ予定通りに進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究スケジュールの遅延により、敢えてプログラム案の作成とホーム頁の作成および維持費を次年度に繰り越したため。 予算の使途については、当初の計画通りであり、前年度からの繰り越し金は、プログラム案の作成とホーム頁の作成および維持費に充てる。
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