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2015 年度 実施状況報告書

バーチャルコミュニティで展開する対人スキル小集団訓練プログラムの開発と試行評価

研究課題

研究課題/領域番号 25670903
研究機関北海道大学

研究代表者

宮島 直子  北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (60229854)

研究分担者 塚本 美奈  北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (30608500)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード対人スキル / 小集団訓練プログラム / バーチャルコミュニティ
研究実績の概要

前年度に検討した訓練プログラム案をインターネット上で展開するためにホーム頁作成に向けた画面構成と文章案を検討し、作業過程から訓練プログラム展開における課題を明確にした。課題としてあがったのは、①訓練プログラムをスタートさせる時点での相談内容の提示方法、②訓練プログラムへの参加における臨場感、③相談者と被相談者との関係作りの設問の妥当性であった。最も大きな課題は、訓練プログラムをスタートさせる時点での相談内容の提示方法であり、実際の相談場面では、被相談者は相談者との会話の中で、相談者が気づかない問題の核心をもキャッチし、適切なアドバイスに繋げていくが、相談者による自由記載(字数制限あり)では、情報不足になることであった。また、非言語コミュニケーション・チャンネル(メッセージの媒介)は真意を伝える上で重要なチャンネルであり、相談者の心理的特徴を捉える重要な情報源となる。特に感情を把握する上での手がかりとして表情があるが、本プログラムでは匿名性の保持との関連で相談者の顔は公開しない方向性である。そのため被相談者にとっては、感情面でのアセスメントに必要な情報も不足となる。これらの課題への対応策として、相談者のプロフィールの作成や問題点を焦点化させる選択肢の新たな設定などがあげられた。参加者の臨場感や相談者と被相談者の関係づくりへの対策としては、小集団訓練を仮想させるための空間および時間条件の効果的な設定であり主として視覚に働きかける感覚的効果の工夫や自由度の高いウオーミングアッププログラムの設定があげられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

開発した訓練プログラムを展開させるホーム頁の質の確保と試行に向けての倫理上の検討と手続きの準備のため。補助事業期間の1年間延長承認申請をし承認を受けた。

今後の研究の推進方策

新たな訓練プログラムを具体的に展開させるためには、試行錯誤的アプローチが必要である。特に本研究では、小集団訓練プログラムをインターネット上で展開させる試みであるため、訓練の目的を達成し、臨場感のあるホーム頁を作成することは要である。個人情報の保護とより質の高いホーム頁を作成するために専門業者へ依頼予定であるが、作成後の変更には経費が嵩むため、研究者らが既成のホーム頁作成ソフトを使用して検討を重ねた後に行う予定である。訓練プログラム試行時の初期の参加者は、精神看護の専門職者に依頼し、試行評価をより円滑に行うようにする。

次年度使用額が生じた理由

研究スケジュールの遅延により、敢えてホーム頁の作成および維持費を次年度に繰り越したため。

次年度使用額の使用計画

予算の使途については、当初の予定通りであり、前年度からの繰越金は、ホーム頁の作成および維持費、訓練プログラム試行時の謝金に充てる。

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公開日: 2017-01-06  

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