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2014 年度 実施状況報告書

学部におけるリンパ浮腫ケア教育の構築-セラピストの育成を視野に入れて-

研究課題

研究課題/領域番号 25670909
研究機関名古屋大学

研究代表者

藤本 悦子  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00107947)

研究分担者 安藤 詳子  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60212669)
玉腰 浩司  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30262900)
本田 育美  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30273204)
有田 広美  福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (30336599)
近藤 暁子  東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (70555424) [辞退]
大島 千佳  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30405063)
間脇 彩奈  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10533341)
永谷 幸子  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90452200)
竹野 ゆかり  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20509088)
阿部 まゆみ  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80467323)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードリンパ浮腫 / 学部教育 / CDT / リンパドレナージ / 圧迫包帯法 / 看護ケア
研究実績の概要

前年度に作成した、教育プログラム(一次案)をボランティア学生6人を対象に実際に稼働した。この一次案は、教育時間は、1週間に講義16時間、実技指導14時間で教育を構築したものである。
講義に当たっては、テキストおよびパワーポイントを作成した。講義の内容は、「リンパシステムの解剖学、生理学、病理学、マニュアルドレナージ(MLD)、包帯法と圧迫療法、バンデージ、MLDと圧迫療法の適応と禁忌、リンパ浮腫患者のエキササイズ、浮腫の評価(周囲計、体積の測定)」などである。実技指導としては一人の指導教員は学生二人または三人を担当した。内容はMLDとバンデージを上下肢に施行する実習を中心とするものである。評価は、知識レベルとして教育の前後に筆記試験を実施し、これらを比較した。試験問題は、米国でリンパ浮腫セラピストとしての認定に用いられた問題をベースに日本に適するようにmodifyして作成したものである。技術レベルとしては、浮腫症例を課題として学生に提示し、その浮腫を軽減できる方法を勘案することができるか、さらにその方法を正しく実施できるかといった観点から採点した。また実施の過程で、肥満の患者や糖尿病患者の場合のケアについて考察する必要性が生じた。部分的に動物実験を取り入れて結果をみながら、学生たちとディスカッションした。アンケートを実施して、学生の意気込み、環境、教育時間の適・不適、開催時期の妥当性などを検討した。
結果は、知識レベルでは、試験点数は教育後に大きく向上した。現在、統計的処理を考慮に入れて、この差を解析中である。また臨床現場での症状・処置に関する講義の充実の必要性がうかがわれた。実技レベルでは、おおむね予定レベルを達成していたが、学生から練習する時間の確保が要望された。今後、講義内容を洗練し、教育時間と時間配分を適正化することが課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通りに、作成したプログラムに従って、CTD教育を実際に学生に行った。しかし当初の予定より参加者が少なかった。したがって、「おおむね順調に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

講義内容を洗練し、教育時間と時間配分を適正化する。
参加者を増やしデータを蓄積・解析して、プログラムを構築する。
正規のカリキュラムへの導入の可能性を検討する。

次年度使用額が生じた理由

26年度に購入予定の包帯等の消耗品の代わりに、以前に購入した包帯等を再利用したため。

次年度使用額の使用計画

包帯等の消耗品を購入する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表] Pattern of fluid accumulation in the lymphedematous arm revealed by magnetic resonance imaging (MRI)2015

    • 著者名/発表者名
      ETSUKO FUJIMOTO, YUIKO TANIHO, AYANA MAWAKI, CHIKA OSHIMA, KEISUKE NAKANISHI, YUKARI TAKENO
    • 学会等名
      25th World Congress of Lymphology
    • 発表場所
      San Francisco , USA
    • 年月日
      2015-09-07 – 2015-09-11
  • [学会発表] リンパ浮腫患者の皮膚粘弾性-スキンケアのpreliminary study として-2014

    • 著者名/発表者名
      間脇彩奈, 谷保由依子, 大島千佳, 竹野ゆかり, 藤本悦子
    • 学会等名
      日本看護技術学会第13回学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-11-22 – 2014-11-23
  • [学会発表] 巻尺で測定した周囲径と自覚症状はリンパ浮腫の指標として使えるか2014

    • 著者名/発表者名
      谷保由依子,間脇彩奈,大島千佳,竹野ゆかり,藤本悦子
    • 学会等名
      日本看護技術学会第13回学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-11-22 – 2014-11-23
  • [学会発表] リンパ節切除後のリンパ動態の変化-リアルタイムイメージング法を用いた解析-2014

    • 著者名/発表者名
      竹野ゆかり、藤本悦子
    • 学会等名
      日本解剖学会第74会中部支部学術集会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2014-10-11 – 2014-10-12
  • [学会発表] 腋窩リンパ節切除後のリンパ動態の変化2014

    • 著者名/発表者名
      竹野ゆかり、中西啓介、間脇彩奈、有田広美、大島千佳、藤本悦子
    • 学会等名
      コ・メディカル形態機能学会第13回学術集会
    • 発表場所
      北九州市
    • 年月日
      2014-09-20
  • [学会発表] リンパ流速の測定方法の開発-疾患との関連において-2014

    • 著者名/発表者名
      野田さつき、水野花奈美、渡邉真季、八木街子、中西啓介、竹野ゆかり、藤本悦子
    • 学会等名
      コ・メディカル形態機能学会第13回学術集会
    • 発表場所
      北九州市
    • 年月日
      2014-09-20
  • [学会発表] 上肢リンパ浮腫における水分の分布-MR画像を用いて-2014

    • 著者名/発表者名
      谷保由依子,間脇彩奈,竹野ゆかり,大島千佳,安藤詳子,藤本悦子
    • 学会等名
      日本看護研究学会第40回学術集会
    • 発表場所
      奈良市
    • 年月日
      2014-08-23 – 2014-08-24

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公開日: 2016-05-27  

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