研究課題/領域番号 |
25670921
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
森本 美智子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60342002)
|
研究分担者 |
藤田 直久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40199336) [辞退]
田辺 文憲 山梨大学, 総合研究部, 教授 (80217108)
大沢 一貴 長崎大学, 学内共同利用施設等, 教授 (90244756) [辞退]
池原 弘展 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (90549122) [辞退]
東 知宏 金城大学, 看護学部, 講師 (90582908) [辞退]
荒川 創一 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70159490)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 清掃 / 環境整備 / MRSA |
研究実績の概要 |
平成27年度は高頻度接触面における環境整備の効果について、MRSAの臨床株を利用して、平成26年度の実験の成果を基に、拭き取りの効果の再度の検証実験を行った。異なる6種;A(塩化ベンザルコニウム,塩化ジデシルメチルアンモニウムが主成分)、B(過酢酸ナトリウム,テトラアセチルエチレンジアミンが主成分)、C(エタノール80%が主成分)、D(ぺルオキシ硫酸水素ナトリウム,ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが主成分)、E ぺーパータオル(水含有)、F 雑巾(水含有)の環境整備用具を使用して、対象物のオーバーテーブルを10㎝×10㎝にカットした資材の右隅に菌数を調整したMRSAを10μL滴下した。さらにもう一つの対象物であるベッド柵(資材)については、柵の左端から1㎝の部位に菌数を調整したMRSA を10μL滴下し,左から右方向に10㎝の長さまでそれぞれの清掃具を用いて拭きとった。1分経過後,ふきふきチェック(栄研)を用い,清掃具でふき取った部分をふき取り、残存する菌を採取した。採取した検体は生理食塩水で撹拌した後、100μLをマンニット食塩培地(日水)に滴下し,コンラージ棒で塗り広げ,37℃で48時間培養後生じたコロニー数をカウントした。再度データのまとめを行い、分析した。残存菌数の平均値について,一元配置分散分析および多重比較検定(Dunnet)を行った。結果は、Aを使用した場合はいずれも残存菌の検出はされなかった。水を含有した用具は残存菌が多くみられた。これらの成果を、国内・国外の学会へ勢力的に発表した。その成果を基に平成27年9月以後に清掃のガイドラインの要となる教育用のDVDを作成予定であり試案中であったが、研究代表者が病気療養を余儀なくされたために、DVD作成期間を次年度に延長した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の突然診断治療により、長期間の療養に専念したために、予定していたDVD作成、ガイドラインの試案作成ができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、臨床教育用のDVD作成をすること、およびガイドラインの試案を作成する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度に研究代表が9月以後に病気療養(手術および手術後、急に状態悪化)のため、長期療養を余儀なくされたために、予定通りに進まなかった。
|
次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は清掃・環境整備の教育用のDVDの作成、およびガイドラインの作成を計画しており、その費用に使用する予定である。
|