研究課題
【目的】院内感染の予防には環境整備は不可欠である。環境整備、清掃方法は業者任せで各病院により具体的なMRSAに対する統一された清掃方法がなされていない。臨床現場での清掃は、看護師・補助者は委託業者に頼るのではなく、一定の清掃ガイドラインの作成が必要である。そこで、環境整備や清掃により院内感染(MRSA)の減少のために、MRSAに対する清掃基準を示した、清掃のガイドラインを作成する。およびMRSAで汚染された患者環境表面(オーバーテーブル,ベッド柵)のふき取りに用いる環境ワイプの種類の違いによるMRSAの拭き取りの効果の実験を基にして教育DVDやMRSA感染患者に対する清掃のガイドライン作成を目的として実施した。【方法と実績】感染予防について清掃の基準を示したガイドライン作成は、実際の医療現場の方法を統一することにより、感染予防について看護学の発展に大きく寄与する研究が臨床現場のMRSAのみならず他の院内感染予防につながる。そこで、平成27年度に「環境ワイプの種類の違いによるMRSAの拭き取り効果」にベッド柵、オーバーテーブルを対象にMRSA対象に環境整備の実験を基にエビデンスを示した「MRSA感染患者の環境清掃方法」についての看護師・補助者、委託業者対象にしたベッドサイドでの環境ワイプを利用した清掃方法の教育DVD2017年3月14日に作成した。さらに、医療施設と協力し専門的知識が不足している委託業者清掃員や看護補助者やMRSA感染症患者のケアを担当する病棟看護師を対象にしたわかりやすいガイドラインの試案を作成した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
山梨大学看護学会誌
巻: 15(1) ページ: 51-59