病院のMRSA感染症患者周囲環境の清掃に関してのインタビュー調査を実施し、問題は医療従事者と非医療従事者とのコミュケ―ション不足に加え、非医療従事者のMRSA感染症への知識不足という教育の点にあることが明らかになった。実験によりMRSAに汚染された感染症患者病室の高頻度接触面(オーバーテーブル・ベッド柵)における環境整備(ふき取り)の効果を調べたところ、消毒薬含有清拭用クロスによる一定方向(S字状)のふき取りが有効であった。これらの結果を基にMRSA感染症における医療従事者と非医療従事者のいずれにも理解できるMRSA感染症病室の清掃・環境整備の教育用DVD・ガイドラインを作成した。
|