本研究の目的は、気管内吸引の吸引圧・吸引時間を調整する為の指標を作成し、看護技術の新たな方法を見いだすことである。そのために、①吸引圧と吸引時間の関係②吸引調整の動作分析の2側面から検討を行った。①から吸引圧と吸引時間を調整には、カテーテルの太さや痰の粘度を考慮して調整する必要があることが明らかとなった。この結果を基に、指標を作成した。②から患者への吸引を実施した事とが無い看護学生でも、吸引の過程において痰の粘度を推測することができていた。この事から、作成した指標は、吸引の経験がない看護学生等でも活用できることが示唆された。今後は、指標を評価し活用に向けた検証を行っていきたい。
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