研究課題/領域番号 |
25670926
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
森谷 栄子 北里大学, 看護学部, 講師 (70348598)
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研究分担者 |
大野 佳子 北里大学, 看護学部, 准教授 (20347107)
中井 泉 北里大学, 看護学部, 助教 (80523711)
小林 奈美 北里大学, 看護学部, 教授 (90311406) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 外来看護 / 脳神経外科 / 初診患者 |
研究実績の概要 |
今年度は、研究協力の病院への依頼をし、同意の得られた急性期病院の脳神経外科 (以下;A病院とする)受診した初診患者に対する外来看護師の業務、他職種の業務内容を参加観察した。また、外来看護師をはじめ他職種の業務に対してタイムスタディを実施した。 今回、調査を実施したA病院は、電子カルテを導入し、患者管理を行っていた。また、MRI・CT検査機器を導入し、受診した日に確定診断をつけ、早期治療が行えるような診療システムが確立されていた。1日の外来患者数は初診と再診をあわせ平均200人であり、初診患者は、1日平均20人である。また、初診患者への問診は、医療事務が受付で実施し、緊急性を要する症状が認められた場合は、外来看護師に連絡し、外来看護師が問診、フィジカルアセスメント等を行い、トレナージ体制をとっていた。外来看護師は、1人で2~3診療室を担当する体制であった。今回の調査期間は、3月20日から26日であった。 初診患者に対する外来看護師の主な業務は、医師から指示の依頼をうけ、検査のオーダーの入力、CTやMRI検査の患者等への説明、検査に伴う前処置、検査室などへの連絡・調整、点滴などの治療の準備および処置であった。初診患者を担当する医師は、患者の呼び出しを行い、訪室後、問診票を確認し、主訴および症状の出現時期など再度確認し、既往歴、服用している内服薬の確認等を行いながら、電子カルテに入力作業を行っていた。そして、血圧測定などを行い、検査の必要性を患者等へ説明し同意を得て、外来看護師にオーダーをしていた。検査結果がでた段階で、患者等を呼び出し、診断結果、治療について説明を実施していた。 今回得られたタイムスタディの分析を実施していないため、早期に分析して、今年度引き続き、調査研究を継続していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究を遂行するにあたり、研究倫理委員会の承認を得る時期が予定以上に遅れ、研究が計画通りに遂行できず遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
研究のタイムスケジュールを研究分担者とともに再検討・立案していく。また、申請時の計画では、県外の遠方の研究協力医療機関での研究実施を計画していたが、調査に出向きやすい近郊の病院へ変更した。引き続き、近郊の病院へ研究協力を得て、調査を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度予定していた調査が遅れており、調査に伴う旅費と調査が遅れており、分析も遅れが生じており、統計ソフトとパソコンの購入ができなかった。また、今年度予定していた研修・病院視察が業務の調整ができず参加することができず、それに伴う旅費、宿泊費を使用できなった。また、申請時計画していた海外の病院視察および研修に参加する予定であった研究分担者が退職され、退職された研究分担者の代理を行う者が確保できなかったために計画していた旅費および宿泊費が使用できなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、遅れている調査を研究分担者とともに調査を遂行するための旅費、また、遅れている調査を効率的に遂行するために調査員を確保し、調査員の謝金、昨年度購入予定であったデータ分析に使用するための統計ソフトとパソコンの購入、参加予定であった研修会等に参加するための旅費・宿泊費が必要であるため、次年度に繰り越していただきたい。
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