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2015 年度 実施状況報告書

病院の一般外来の質向上に向けた外来システム構築の試み

研究課題

研究課題/領域番号 25670926
研究機関北里大学

研究代表者

森谷 栄子  北里大学, 看護学部, 講師 (70348598)

研究分担者 大野 佳子  北里大学, 看護学部, 准教授 (20347107)
中井 泉  北里大学, 看護学部, 助教 (80523711)
小林 奈美  北里大学, 看護学部, 教授 (90311406) [辞退]
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード一般病院 / 外来看護師 / 外来看護
研究実績の概要

研究協力病院(病床数200床)の承認、同意を得て、初診患者への問診の実施の実態、外来看護師の患者・家族への療養支援の実施状況、医師による外来患者の療養支援の実施状況の実態について参加観察を実施した。研究協力病院では、初診患者の問診は、医療事務職が外来看護師が作成したマニュアルに沿って聞き取りを行い、問診票に記入を行い実施していた。また、問診マニュアルではトリアージを要する主訴が決定されていて、該当する患者の場合は、外来看護師に連絡が入り、外来看護師がその後、詳細な問診とフィジカルアセスメントを行うなど対応するシステムになっていた。初診患者の平均年齢は72.3歳で、医療事務職が聞き取りする問診は、問診票に沿って質問を行い、yes/noの閉ざされてた質問が主であった。医療事務職の聞き取りの中で一番時間を要していた内容は、現在の内服状況、および他医院の受診状況であった。平均の所要時間は11.3分で経験年数に差が生じていた。医師の診察時に再度、内服状況、受診状況を医師が再度聴きとりを実施していた。外来看護師の療養支援実施状況はほとんどなさえておらず、検査等を実施し外来受診後に注意が必要な患者に対して指導が実施されていた。外来患者や家族からの療養支援に対する質問がある場合は外来看護師が対応することがあった。医師による療養支援の実態は医師により差が多くあった。患者1人に対して10~20分をかけて診察を行い、不安など精神的な支援も含めて実施している医師もおり、患者・家族の満足度は高かった。今回の調査は、外来における実態を把握したのみであったため、今後は外来看護師が日々の業務を通しての認識に焦点をあて、外来看護の実践上の課題等を明らかにしていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究対象者を募集、実施に至るまでの時間確保が困難であったため

今後の研究の推進方策

研究調査を当初の研究計画通りに遂行する上で、従来の外来看護体制を変えて研究実施のために外来看護師の配置、人員等を変更することは厳しい状況がある。研究協力機関の理解と看護師の人員に余裕がある状況でないと実施が厳しい状況である。現在の外来看護体制を変更しても協力が得られる病院を再度検討し、介入効果の検証をしていく。一般病院の外来看護の実態はこれまでに明らかになったので、外来看護師の役割や業務への外来看護に関する認識を調査し、外来看護の課題、今後求められる外来看護体制について示唆を得る。

次年度使用額が生じた理由

調査が遅れており、調査に伴う交通費および研究成果発表の学会参加に伴う交通費が使用できずにいた。

次年度使用額の使用計画

調査の実施、分析の遅れが生じているため、調査に伴う旅費、研究成果発表のための学会参加に伴う旅費等が必要である。また、調査データを分析するための統計ソフトの更新費用が必要であるため、次年度に繰り越していただきたい。

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公開日: 2017-01-06  

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