本研究では、精神科看護の質向上のために看護の標準化を目指している。精神科患者の地域生活移行支援のためのエンパワーメントアプローチ・プロトコールを開発し、その実践適用の阻害要因と促進要因について明らかにすることである。 まず、先行研究の知見、精神科看護の退院調整の認定看護師4名によるエキスパートパネル、精神科病棟での試行を経て、タブレット上で起動するプロトコールアプリケーションを開発した。次に、プロトコールアプリケーションを2つの精神科病院,5精神科病棟に実践適用したところ、看護師の援助を標準化できる可能性が示唆され、プロトコール関連、看護師関連、組織関連の実践適用の阻害・促進要因が考えられた。
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