本研究は、乳がん患者の再発予防に向けたセルフケアとして、患者が取り組みやすく、継続可能な身体活動プログラムを提案することを目的とした。本プログラムは、乳がん患者45名を対象に1)身体活動と実施方法に関する情報提供、2)乳がん患者自身による目標設定と評価が行われた。本プログラムの評価は、①身体活動、②運動における自己効力感、③健康状態について行い、身体活動を継続するうえで重要なRecovery self-efficacyに有意な効果を認めた。また、対象者がプログラムの継続性を評価し、取り組みやすく、継続可能なプログラムとしての可能性が示唆された。今後は、多くの乳がん患者が、本プログラムを実施し、乳がんの再発防止に繋がることが期待される。
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