研究課題/領域番号 |
25670951
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
富永 國比古 岩手医科大学, 医学部, 研究員 (50254032)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 細菌性腟症 / 腟内細菌叢 / 抗生物質 / 薬用活性炭 / 臨床的有益性 / PCR-DGGE解析法 |
研究概要 |
細菌性腟症の有病率は年々加速度的に増加しつつある。そして、他の性感染症の発症基盤にもなっている。細菌性腟症は、腟内細菌叢のバランスの乱れが原因であり、原因菌の特定とその根絶、という治療モデルが成り立たない。そこで、提案されてきたのが、ecological treatmentという考えである。その流れに沿ってわれわれは、臨床的有益性の観点から、抗生物質に替わり得る治療法の研究を続けてきた。その一つが、薬用活性炭による腟内洗浄法である。その成果の一部は、すでに英文医学雑誌において報告している (Kunihiko Tominagaa, Shigehiro Satob, Masayuki Hayashi:Activated charcoal as an effective treatment for bacterial vaginosis. Personalized Medicine Universe 1 (2012) 54-57.) 。この研究成果をさらに発展させるため、PCR-DGGE解析法による腟内細菌の解析によって、新規の知見が得られることを期待したい。しかし、ヒト対象の研究のため、同意を得ることに想像以上の困難があった。今までロマリンダクリニック婦人科外来で、インフォームドコンセントが得られ確保できた検体は12検体である。収集された検体は、平成26年度中には、PCR-DGGE解析法による腟内細菌の解析をほぼ終了する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
原発被災の影響によって、研究対象となる女性患者が減少したため、検体収集の件数が伸び悩んでいたが、H25年度後半から、患者(研究対象者)が増えてきたので、今年度は順調に研究が進められると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者のリクルートを積極的に行う。また、研究対象者の中途脱落を減らす。
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次年度の研究費の使用計画 |
検体数が少なかったためです。 検体数の増加により、研究費の使用額が増える見込みです。
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