研究課題/領域番号 |
25670953
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大木 友美 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (60383551)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | クリティカルケア / End of Life Care |
研究実績の概要 |
本研究は、クリティカルケア看護師のEnd of Life Careの現状と看護援助を実施するにあたっての看護師の困難や苦悩、患者の状態判断とケアの内容を明らかにし、それらの関係性を分析し、クリティカルケア看護師におけるEnd of Life Careの在り方を検討することを目的に実施するものである。本年度は、昨年度の文献検索や予備的フィールドワークで得られたデータをもとに、面接時のインタビューガイドを作成した。年度の初めに本学倫理審査委員会および調査対象となる病院での審理審査委員会へ申請書を提出し、審査を受けた。両審査で承認が得られた後、対象施設の看護部長および看護師長に研究計画の説明を行った。研究承諾後、対象となる看護師たちへの説明は病棟会で実施した。その結果、同意の得られたICU看護師14名にインタビューガイドをもとに半構成面接を行い、録音機で録音しデータを収集した。録音データを再生し、文章化し、逐語記録を作成した。一人のインタビューは30分から1時間15分程度であった。語りから、治療優先の環境であっても人としての倫理観が存在し、ジレンマを抱えて悩んでいる看護師像が浮き彫りになった。また、経験年数によってもその内容や感じ方、関心の内容が異なった。医師や他職種との連携についてもそれぞれ思いを抱き、連携をとる必要性は感じていても、職種が違うからこそ生じる認識の差に苦しんでいた様子がうかがえている。今後、詳細なデータ分析を行い、結果を学会発表、論文投稿していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度は、昨年度の文献調査及び予備的フィールドワークから得られた知見をもとに、インタビューガイドを作成し、半構成的方法で面接を行い、データを収集できている。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は最終年度となるため、得られたデータを分析する。結果については、クリティカルケアの有識者や臨床看護師とともに結果の解釈を行う。最終的に、クリティカルケア看護師におけるEnd of Life Careの在り方を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた支出が遅れた。調査結果の分析に時間を要するため学会発表に間に合わなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
支出が遅れた分は、随時、支払申請する。調査結果の分析を進め、当該研究テーマに即した学会を選定し、発表する。
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