研究課題/領域番号 |
25670955
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
高田 幸江 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (80529371)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 生体腎移植 / ドナー / 継続的支援システム / 看護 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、生体腎移植ドナーの継続的看護支援システム構築に向けて、現在実践されている看護支援の内容を明らかにすることと、生体腎移植ドナーの看護支援ニーズを明らかにすることである。研究計画は3段階で構成され、看護支援の実態と課題を明らかにするための第1~2段階調査、ドナーの看護支援ニーズを明らかにするための第3段階調査を計画した。前年度までに第2段階調査までを終えている。 2014年度は、第3段階調査の実施と報告を行なった。腎提供後1年以上が経過した生体腎移植ドナー6名を対象として、移植前後の困難と看護支援ニーズを調査した。術前の困難は、提供について周囲の理解を得ること、不安を表出しにくいこと、術後の困難は、疼痛などの身体変化への対処、医療者の関心がレシピエント中心となったと感じることなどがあった。看護支援ニーズは、相談窓口、心理的サポート、生涯に渡るフォロー、体験を語る機会の設定などがあった。本調査結果は、2015年2月6日、第48回日本臨床腎移植学会にて口演発表を行った。発表内容は、日本臨床腎移植学会誌への投稿に向け、準備を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画していた調査はすべて終了し、2015年2月の日本臨床腎移植学会において、第3段階調査結果の報告までを完了した。研究結果の論文投稿がまだ完了していない。研究結果をまとめ、すでに上記学会誌に論文投稿を済ませており、査読結果待ちの状況である。
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今後の研究の推進方策 |
第3段階調査結果をまとめた論文の査読結果に応じて修正し、日本臨床腎移植学会誌掲載を行なう。第1~3段階調査結果の内容を統合し、望まれる看護支援システム案を考察し、日本移植・再生医療看護学会誌へ論文投稿を行う予定である。 本研究結果を踏まえ、基盤研究Cでは生体腎移植ドナーの看護支援モデル開発をめざし、研究を発展・継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
第3段階調査のドナーインタビューの最終が、2014年12月に実施され、当初予定された期間よりも調査自体に期間を要したため、順次計画が繰り下がった。当初の予定の5名でインタビューを終了することも可能であったが、対象者から研究協力依頼の返信があったのが、12月であったことと、その対象者が移植後2年を経過していたため、移植後経過が長期に渡るドナーの新たな看護支援のニーズが抽出される可能性があったため、調査期間を延長した。
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次年度使用額の使用計画 |
第3段階調査結果を日本臨床腎移植学会誌に論文投稿しており、抄録英訳代、別刷り印刷代などを計上する予定である。 また、第1~3段階調査結果を統合して、看護支援モデルについて検討を行い、研究成果を発表する予定。本報告は、全文英語にて投稿する予定があり、英訳委託料、別刷り印刷代などが計上される予定である。
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