本研究は,乳がん術後患者の体重増減とリンパ浮腫発症との関係を明らかにし,術前・術後早期の看護援助につながる「乳がん術後リンパ浮腫発症予防プログラム」の開発を目的とした. 第1段階では,乳がん術後リンパ浮腫発症患者の体重増減とリンパ浮腫発症前後の日常生活について質的統合を行った.第2段階では,縦断調査による量的統合を行った.第1段階の結果を基に,体重増減の影響要因となった「ホルモン剤の投与」「術前からの肥満」のリスク因子のある乳がん術後患者を対象に体重変化とリンパ浮腫発症に影響する要因の調査を実施し,体重増減に係るリンパ浮腫発症予防プログラムの構成概念を明らかにした.
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