研究課題/領域番号 |
25670958
|
研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
細川 京子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (40554233)
|
研究分担者 |
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 施設ごとの教育 / 看護チームの中心人物 |
研究実績の概要 |
26年度の研究実績は、面接調査が進んでいない状態である。現在、早急に面接の段取りをしている。 研究の目的は、1.フライトナースの業務内容および教育の実態を把握することである。これについては、救急部に所属する看護師が一定の教育内容を受けて、フライトナースとして活動していることが明らかになってきた。また、フライト業務を行いつつも何かしらの日常業務を行い、救急部の看護師の中心的に活動を行っている。一定の教育は、日本航空医療学会が規定する教育内容および各施設での特徴を活かした内容になっている。一方で、施設間で教育内容やその方法に差がみられる。目的の2.救急ナースとフライトナースの特性について把握をすることについては、救急部の看護師の中には、フライトナースを目指して励んでいる者もいる一方で、自分の個性や求められる能力などから適性を考慮している者もいる。フライトナースは、看護チームの中心的人物として、救急看護の中心になる。目的の3.期待されるフライトナースの役割とその教育方法については、今後、医師や救命救急士などからの調査結果を追加し検討を重ねる。目的の4.安全に運航するための対策と現状については、学会などでは課題となる内容であはあるが、実際に統一された安全管理教育の展開には至っていない。現在はフライトナースになる事前の学習内容として、研修会で取り上げられている。これについては、医師も同様に研修を受け、フライトドクターとして活動する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
面接を行うための準備が不足していた状況や行えない状況もあり、面接内容の検討を行いながら研究を進めている状況である。協力者の状況を踏まえ、面接を実施するが、都合の調整が困難なため研究が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
面接内容についての分析を行い、質問紙に反映をする。そのうえで、全国調査を行うが、施設ごとの背景や地域やその運行状況の特徴などが得られる内容にする。それにより、フライトナースが担う役割や期待される役割、また、それを遂行するために必要な能力が明らかになるものと考える。それにより、教育内容は決定されることが予想される。教育内容が明確になれば、その内容を効果的に浸透させるための方法の検討を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初の研究計画よりさらに調査内容を検討し追加した。そのために、予定していた期間での実施に納まることができなかった。今後の予定している研究の段取りに従って、配分金を再調整した。
|
次年度使用額の使用計画 |
調査内容の結果を分析し、全国調査のために(印刷、郵送、再分析)などに使用し、結果を明確にする。知り得た結果は、学術集会などで報告を行うとともに、準備状況に合わせて学術論文の投稿などに使用する。
|