本研究は、入院している患児のレジリエンスの概念構築を目的とした。子どものレジリエンスの概念分析を行い、属性、先行要件、結果を明らかにし、子どものレジリエンスの操作的定義を行い、子どものレジリエンスが入院している患児に適応可能であることが明らかになった。そして、患児のレジリエンスや入院生活や環境に関連する文献検討を行い、入院をしている患児のレジリエンスの構成要因を特定し、ケース・スタディを行い検討した。入院をしている患児のレジリエンスの概念を構成する要因は、病気・入院関連のリスク、家族の防御、社会的防御、個人のリスク、個人的防御、結果、の6つがあることが明らかとなった。
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