1)ザンビア共和国の現状把握(1回目の訪問):現地の地域開発母子保健省の担当者と協議し、医療レベルの違う施設を訪問した。医療レベルが違うザンビア教育病院(UTH)、群立病院、ヘルスセンター、ヘルスポストで勤務する医療者から現状の情報収集をした。その上で調査の概要と胎動計の説明をし、持続可能なシステム作りに向けて現地の医療者と協議した。 2)胎動計のカスタマイズ(1回目の訪問):UTHの産科医により3名の入院中のハイリスク妊婦に対して胎動計のプレテストを実施した。機器の使用に不慣れな妊婦が使用することで生じる問題点が明らかになり、胎動計の改善に繋がった。また、インフラが不整備なことに対してソーラーの使用が可能かなど使用環境確認も行った。 3)調査施設の決定(1回目訪問):訪問した施設の中から調査協力の体制が整っているUTHとチレンジェ・ヘルスセンターの内諾を得た。UTHは1次病院のためハイリスク妊婦の調査施設とし、チレンジェ・ヘルスセンターは正常妊婦の調査施設とした。チレンジェ・ヘルスセンターの搬送病院がUTHであることから対象者のデータは継続して収集できることも決定の際に考慮した。 3)調査開始の準備(2回目訪問):内諾を得た2施設のスタッフに調査の概要を説明した。調査データを国外に出すことに対して国の倫理審査委員会の承諾がいるため、UTHとは共同研究という形を取ることとした。現在申請書類の準備中であり、承諾後調査を開始する。現地の医療者と調査開始時から協力できたことは、持続可能なシステム作りに好影響を与えると考える。
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