子どもが亡くなった後、臨床現場である病棟や外来にて医療従事者が家族のグリーフワークに関わることは大変少ない。子どもを亡くすという体験は家族にとって衝撃的な危機的状況である。その危機的状況を乗り越えるためのワークとして、家族と同様の体験をしたピアサポートグループによる支援方法を検討することを本研究の目的とした。専門職の助言や家族看護エンパワーメントモデルを参考にしながら、家族の話を傾聴し、家族の生活が再構築されるように支援した。並行して、看護スタッフがグリーフケアを行いながら、ピアサポートグループを支援できるように教育を行った。ピアサポートグループの有用性や支援方法の検討は今後の課題とする。
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