高齢者数の増加に伴い、介護福祉施設利用者数が増加している。介護職員が最も困難に感じる介護サービスは食事介助である。本研究では、食事介助における介護職員の負担を軽減するために飲み込みセンサを開発した。加速度計を用いた飲み込み検出は筋電計を用いた飲み込み検出よりも容易であった。まず、飲み込みを検出するための最適な測定部位を検討した。胸骨舌骨筋の加速度の積分値(iAcc)は、他の部位よりも有意に大きかった。次に加速度計を内蔵したエプロンを開発した。このエプロンを評価した結果、若年者と高齢者共に安静時のiAccより飲み込み時のiAccが有意に大きかった。
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